仕事と育児と母と子と

育休復帰せず仕事をやめた②

組織改編とつわりでボロボロになった。

でも、タイミングが悪かった。

組織改編があり、会社内のいろんなことが変わった。私も担当の仕事が変わった。もともとの担当者は組織改編から1ヶ月もしないうちにやめ、ろくに引き継ぎもされないまま大量の仕事を押し付けられた

眠気、だるさ、吐き気、便秘、食べづわりでひたすら飴やラムネやナッツを口にキープしながら、毎日21時頃まで仕事をする日が続いた。帰ったら夕飯をとれたりとれなかったりしつつ、23時頃に寝落ちてしまい、深夜1時~2時頃に起きてシャワーを浴びたり歯を磨いたりして寝る生活。

こんな状態で毎日21時まで働いても、仕事は終わらなかった。けど、それ以上は頑張れなかった。

無理解な上司に追い詰められた。

そんな私に対して、上司の覚えは良くなかった。「なんで前任者みたいにできないの?」引き継ぎもマニュアルもなく、全部手探りなのにできるわけないじゃん。「いいから時間内にちゃんと全部やってよ」やれるならやってるよ。私だって早く帰って休みたいよ。

あるとき、お腹の張りと不正出血があった。病院に行くと、「切迫流産の可能性があります。お大事にしつつ1週間後にまた受診してください。立ち仕事をしないとか、重いものを持たないとか、お腹が張ったら休ませてもらうとか、職場で配慮をしてもらって様子を見ましょう。配慮してもらえないようなら診断書を書きます。もちろん、何か異変があったらすぐ来てください」と言われた。

それをそのまま上司に伝えたら、「ふーん、で、結局大丈夫なんでしょ?」の一言だった。幸いにも理解のある同僚がいて、診断書をとったり異変が起きたりといった事態にはならなかったけど。

上司にはその後も「じゃあ他に仕事何ができるの?」「向いてないんじゃない?」「休み(産育休)とるんでしょ。その間に今後のことよく考えなよ」などと言われ続けた。

それでもやめなかった理由。

やめたかった。すぐにでもやめたかった。でも、産育休は絶対とりたかった。だって、済的にも社会的にもめちゃくちゃ手厚いサポートがあるもの。産育休をとるために、前の部署であんなにがんばってきたんだよ。なのにここでやめたら、何にも残らない。

早く産休に入りたくて、ひたすら毎日耐えてた。全然食べられなくて体重がガクッと落ちたり、お腹が張ってめちゃくちゃ不安になったり、いろんなことがあったけど。淡々と仕事した。

最後の出勤日。

そしてやっと、やっとたどりついた産休入り前日の最終出勤日。私、退社したの何時だと思います?

22時。夜の10時。別に名残惜しかったとか、だべってたとか、そんなの全くない。最後まで手持ちの仕事して、自分のデスク周り片付けてたら、その時間になった。

そのとき、決心が固まっていたわけじゃない。でも、「このままやめても問題ないようにだけしておこう」と思い、私物はすべて持ち帰った。結果的に、二度と出社することはなかった。